BIM/CIM事例集

全景。2つの案を検討した。

切土、盛土の他に崩壊箇所や回避するエリアに着色を行った。

切土:黄
盛土:緑
補強盛土:オレンジ
崩壊箇所:ピンク
回避エリア:赤

縦断勾配を再現した。

作成年度 2025
使用ソフト Civil3DInfraWorks
目的  本業務は、急峻な山地に施工する工事用道路の概略設計である。ルート検討段階における切土・盛土の状況を直感的に把握できるようにすることを目的として、BIM/CIMモデルを制作した。
 対象区域周辺には、城跡地を含む歴史的・文化的に配慮が必要なエリアが存在しており、標高250m以上の範囲において切土の影響を与えないルート選定が求められている。また、周辺には崩壊地や地すべりブロックが点在しており、施工時および供用後の安全性を確保する観点から、これらの不安定地形を極力回避したルート計画が必要となる。
 このように、複数の制約条件が重なる中でルートを検討するにあたり、従来の平面図や縦横断図のみでは、地形条件と切土・盛土の関係性を関係者間で十分に共有することが難しいという課題がある。
 そこで本検討では、BIM/CIMモデルを活用し、

・地形と道路線形の立体的な関係
・切土・盛土の発生位置や規模感
・回避エリアや不安定地形との位置関係

を三次元的に可視化することで、設計意図や制約条件を直感的に理解できる資料を作成することを目的としている。
本モデルを用いることで、社内検討における合意形成を円滑にするとともに、発注者や関係機関への説明においても、ルート選定の妥当性や配慮事項を分かりやすく伝えることが可能となり、検討の質および説明性の向上が期待される。